格安スマホのフィルタリング
近頃は子どもにスマートフォンを持たせていることも多くなりました。
しかし子どもにスマートフォンを持たせるには、フィルタリング機能がないと不安になりますよね。
格安スマホは月々の利用料金は安くなりますが、フィルタリングに関してはどうなっているでしょうか。
格安スマホのフィルタリングはアプリが基本
フィルタリング機能とは、未成年者に好ましくないようなコンテンツを見ることができないようにする機能の事です。情報にフィルターをかけるのでフィルタリングということですね。
現在はインターネットが発達したため、アダルトコンテンツなどを簡単に見ることができるようになっており、また意図せずにうっかりつながってしまうことがあります。そうした事態を防ぐために作られた機能がフィルタリング機能となります。
現在、ほとんどの格安スマホではフィルタリング機能がありません。Y!mobileなどフィルタリングサービスを提供している事業者もありますが、そういった事業者はごく一部となっています。
ではフィルタリングサービスを提供していない格安スマホ事業者の場合はどうしたらいいのでしょうか。
格安スマホ事業者の場合、フィルタリング機能がなくても、アプリを使って対策をすることは可能です。いくつかのアプリと機能を調べてみました。
格安スマホ向けフィルタリングアプリ
「Yahoo!あんしんねっと」というアプリはフィルタリング付きブラウザ機能とアプリ利用制限が主な機能で、無料で利用できます。フィルタリングブラウザ機能には年齢別の設定ができるようになっており、Yahoo!きっずモード、小学生モード、中学生モード、高校生モード、高校生モード+EMA認定サイト、そしてフィルタリング解除の6つのモードから段階的に選べます。日本PTA全国協議会の推薦アプリとして認定されていて、ネットの安全な利用方法を学べる機能などもついています。
ただし、このアプリを通してブラウザを利用した場合のみフィルタリングが有効となるので、ブラウザ機能を持っている他のアプリに対してはフィルタリング機能が働かないので注意しましょう。
「Yahoo!あんしんねっと」より高性能なものとして、「スマモリ」というアプリがあります。
このアプリは月額400円の有料アプリとなりますが、「Yahoo!あんしんねっと」の機能に使用時間制限や利用状況の確認、位置情報の確認などいくつかの機能が追加されています。
また、最近問題となっている歩きスマホもブロックする機能があります。災害時などの緊急時には使用時間制限機能を一定時間解除する機能もあるため、もしもの時も安心して使用できます。
なお、こちらのアプリはどのブラウザを利用する場合でもフィルタリングが有効になります。
さらに、「Filii」というアプリもあり、こちらは無料で利用できます。
このアプリの特徴は、SNSやLINEなどのダイレクトメッセージ機能を監視し、問題がある内容などのやり取りがあった場合は保護者に対してアラート通知を行います。
近年はこうしたダイレクトメッセージ機能がいじめや出会い系、犯罪などの温床となっており、チェックすることで子どもをいじめや犯罪から守ることができます。ただしプライバシーを考慮して、メッセージの原文は見られないようになっています。
また、保護者が見られる情報と同等の内容を子どもが自分でも見られるようになっているので、一方的に監視されるのではなくどこの部分がアラート通知の原因となったのかを子ども自身も分かるようになっています。
SNSなどを使わせないのではなく、使わせながらも守る仕組みを提供するのが「Filii」です。
また、子ども向けのスマートフォン端末にはフィルタリング機能が入っているものもありますので、端末によってはそれを利用するといいでしょう。
最後に
格安スマホ事業者はフィルタリング機能を提供していなくても、こうしたアプリによって代用することができます。フィルタリング機能のためにわざわざNTTドコモやau、ソフトバンクなどを利用するよりはアプリを使うか子ども用スマートフォンを使えばいいのです。
子どもを有害サイトや犯罪から守るためにはフィルタリング機能は重要なので、しっかりと子どもを守って安全に利用できるようにしましょう。
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