格安スマホはなぜ安いのか?

格安スマホはなぜ安いのか?

近頃登場している格安スマホはなぜ低価格で利用できるのでしょうか。

 

どのようにして低価格に抑えているのか、以下にその理由を挙げていきます。

格安スマホが安い理由

自社の通信設備を持たないために安い!

まず、通常の通信事業者(移動体通信事業=MNO)は通信設備を用意し、利用者にサービスを提供します。しかし格安スマホの事業者(仮想移動体通信事業者=MVNO)は自社の通信設備を持たず、他社の通信設備を借りてサービスを提供するため、初期設備投資をあまりかけなくても事業を開始することができます。
 MNOとMVNOの考えるマーケティング戦略は全く違います。MNOであるNTTドコモ、au、ソフトバンクは3社間での競争の中で、利用料金を割引という形で抑えながらも品質を高める方向で成長してきました。しかし高品質の回線を生かすためにはその機種も高性能でなくては意味がありません。その結果として高性能で多機能な、高価なスマートフォンを中心として取り扱っているのです。それに対してMVNOは後発の携帯電話会社であり、同様のコンセプトでは料金的に大きな差は生むことができず、既存のシェアを切り崩すことはできません。そのため、MVNOはコストを削減して品質をそれなりに抑え、同時に低価格で機能を抑えたスマートフォンを販売することで利用料金と端末料金を低価格のままで提供できるようになりました。

 

店舗などを持たないために安い!

格安スマホは店舗などを持たずにネット上での契約を主にしています。契約した後は、端末やSIMカードが送られてくるのでセルフサービスでの利用開始となります。そのため人件費の削減ができ、料金の上乗せをすることもありません。これもコスト削減の一環です。それに伴い、問い合わせや故障時などの対応は店舗ではできないため、ネット上もしくは電話でしか連絡を取ることができないという不便さもあります。しかし、最近はスーパーや家電量販店がMVNO事業者として参入しており、こうした事業者では各店舗に窓口を設けていることも多いので、もし窓口がないと不安に思うのであれば、こうした事業者を選ぶようにするといいでしょう。

 

通信量が低く抑えられているから安い!

MVNOを利用する場合はMNOに比べて利用できる通信量が低く抑えられており、データのやり取りが多い方は不満となるでしょう。しかし利用方法は電話が主である場合、高額な定額プランなどに入らなくてもいいので使い勝手がよくなると思われます。

 

複数SIMを使って通信量を増やしてもMNO1枚分より安い!

もし大量の通信を利用したいという人は、複数枚のSIMカードを契約していることも少なくありません。格安スマホで10GBプランのSIMカードを2枚利用しても、1枚当たりの料金がMNOの10GBプラン料金の半額以下となる場合がほとんどなので2枚分利用してもMNO1枚分よりも安いのです。もし1枚目の回線が利用上限となった場合はSIMカードを差し替えて利用すればいいので簡単に切り替えることができます。
ただし、MVNOの通信品質はコストをかけていない分、安定性に劣ると言われることも多々あります。回線に余裕がない分混雑時には途切れやすくなるのです。当然ながら品質の改善には取り組んでいますが、現状においては低料金ゆえのデメリットとして受け入れるしかありません。

 

まとめ

格安スマホは確かに低価格で利用できます。その理由は様々な面でのコスト削減などの努力もありますが、いくつかのデメリット故でもあります。そのデメリットが自分の利用スタイルにおいて受け入れられないという場合は、格安スマホを選ばないほうがいいでしょう。しかしその程度のデメリットであれば大丈夫、と考える人であれば料金の差額が大きいので、格安スマホに乗り換えることを検討してみるといいでしょう。

 

今後デメリットが改善されることも十分に考えられるので、自分が納得できる形になった時には変更を検討してみてください。

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