格安スマホに090番号は必要か？
格安スマホに乗り換える人の多くはデータ通信を主として利用することを目的としていますが、別に音声通話ができないわけではありません。そして音声通話を利用したい場合、その方法として通常のスマートフォンと同じく090番号を利用した音声通話対応プランを選ぶこと、または050番号を利用したIP電話対応アプリを利用すること、最後にLINEなどのメッセンジャーアプリやskypeなどで利用できる通話機能を利用することの3つがあります。
この中で090番号を利用するためにはデータ通信のみを利用する場合に比べて基本利用料が数百円高くなります。しかしそれ以外の通話方法がある中で、090番号は必要なのでしょうか。それぞれの特徴と合わせて考えてみましょう。
090番号にした場合
まず090番号を利用するメリットとしては、これまで利用していた電話番号を変更せずに使えることです。電話番号が変わったときは逐一連絡する必要がありますし、久しぶりに連絡を取ろうとした時につながらなくなってしまうかもしれません。また、通話の安定性としては他の方法よりも確実です。
ネックとしては通話料が30秒で20円ほどと高いことですが、楽天モバイルで5分以内の国内通話であればかけ放題の定額通話オプションが月額850円で提供されており、Y!mobileでも一回10分以内であれば月300回までの国内通話が無料になるなどのサービスが提供されているなど一部の格安スマホでは通話料を安くする方法もあります。
050番号のIP電話アプリにした場合
050番号のIP電話アプリですが、これの利用に関しては通話料金が安いというメリットがあります。
アプリによってまちまちではありますが、固定電話に対しては3分で8円、携帯電話には1分16円くらいの料金であることが多く、携帯電話に対しては通常の通話料金の半額ほど、固定電話に対してはさらに安くなっています。もちろん着信も受けられるので、普通の通話機能とは多少違いますが問題なく代わりとして利用できます。ただし、アプリによっては月々数百円程度の基本料金が発生する場合があります。
アプリの利用なので、一時的に電話番号を持ちたい場合などには大変便利です。ただし、IP電話の特徴としてデータ通信領域を利用して通話をするため、通常の音声通話に比べて声が遅れて聞こえたり音質が悪かったりというデメリットはあります。
LINEやSkypeを使う場合
LINEの通話機能であるLINE電話やskyoeなどを用いる場合、通話料はIP電話と同じ程度ですが、同じアプリ同士の通話は無料で行えます。
特に基本料金なども必要ないのでIP電話アプリよりも使い勝手がいいように思えますが、デメリットもあります。
まず基本的な仕組みとしてはIP電話と同じなので、音質なども同様にあまりよくありません。それに加えて、LINE電話などには電話番号が割り振られていないため、同じアプリ同士の無料通話を除いて着信を受けることができないのです。そのため、音声通話機能の代わりとして使うのは難しいと思われます。
通話の方法を使い分けるのがオススメ！
これらの特徴を考えると、大事な電話などは090番号、普通の電話は050番号、同じメッセンジャーアプリを使っていて無料で通話できる場合はLINE電話などを利用する、といった風に使い分けるのがいいように思えます。しかしあまり電話をかけることがなければ基本料金が高くなるため、無理に090番号を持たなくてもいいかもしれません。
自分がどの程度通話機能を利用しているかを考えて、それに合わせた組み合わせにするのが一番いいでしょう。ともあれ、通話料に携帯電話をもう一台契約するよりは安く済むと思います。先ほども言ったように格安スマホの中でも条件付きではありますが定額通話サービスを行っている事業者もあるため、それらを利用することでより賢く格安スマホを使っていけるでしょう。
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